「中国産の梅」から「最高級紀州産南高梅の有機梅干」まで。【原材料の梅】にこだわると(驚きの価格差が)。

【原材料の梅】を7段階にランク分け

【原材料の梅】にこだわると、和歌山県産(紀州産)の南高梅が最高峰です。
【原材料の梅】を以下の通り7段階にランク分けしてみました。
 以下、1→7にいくに従って、【梅】がランクアップし、「こだわり」が増します。
 1「中国産の梅」
     ↓
 2「国産の梅」
     ↓
 3「国産の南高梅」
     ↓
 4「紀州産南高梅」(梅干の最高品種:皮が薄く、種が小さく、果肉が厚い)
     ↓
 5「紀州産南高梅」の「特別栽培(農薬・化学肥料を50%以上カット)」
     ↓
 6「紀州産南高梅」の「転換期間中有機栽培(農薬・化学肥料1~2年間未使用)」
     ↓
 7「紀州産南高梅」の「有機栽培(農薬・化学肥料3年間以上未使用)」
     
そうです、まだ梅干にする前の、原材料になる、【梅】にこだわっただけで、ざっと7段階のランク分けができてしまうのです。

どの業界でも「専門的な情報」は、一般の消費者・お客様には、「細部までは明らかにしない」のが、「暗黙の了解」になっています。
しかし、「本当に、価値のある情報」とは、正にこの「細部まで明らかにされていない詳細情報」にあるはずです。

【原材料の梅】を【価格差】で表現

上記分類は、【原材料の梅】を1~7までの7段階に分類しただけです。
この表現だけでは、一般の消費者・お客様はまだピントこないでしょう。
この7段階の一部を【価格差】で表現し直せば、より直感的に「違い」がわかるはずです。
最も価格差が明確になる、1と2の違いは、以下のようになります。
1「中国産の梅」【価格を1とすると】
     ↓       
2「国産の梅」 【価格3~5(中国産の梅の3~5倍の価格)】

最終段階7ランクの「紀州産南高梅」の「有機栽培(農薬・化学肥料3年間以上未使用)」になると「国産の梅」の3~10倍だと考えてください。

ネット通販で買える「紀州産南高梅」。

柔らかい果肉の紀州産南高梅を塩分控えめに漬け込みました。
日本人の故郷の味、かつおのまろやかな旨みと梅の酸味がバランスよく調和した田舎風梅干にしそを添えました。

中田食品 紀州産南高梅 梅ぼし田舎漬 700g 【大粒】 梅干し 塩分11% 減塩価格:2,592円

ネット通販で買える「有機梅干」。

竹内農園の有機南高梅は、化学肥料・農薬不使用。 樹上で熟させているため、青いうちに収穫したものと違って傷が付きやすいことから、栽培から収穫・箱詰め・出荷までを一貫して手作業で行います。
「紀州南高梅 有機梅干」は、梅干しの本場・紀州の有機南高梅をミネラルたっぷりの自然塩で漬け込み、天日でじっくり干し上げました。昔ながらのすっぱい梅干しです。化学調味料無添加の本物の味をご堪能ください。
※お徳用梅干しは、すこし皮が硬かったり、加工の段階で皮が破れたり、傷がついてしまったものです。A品とほとんど変わりません。

竹内農園 紀州南高梅 「有機梅干」 訳あり お徳用 1kg 【有機JAS 紀州産 梅干し うめぼし ウメボシ 無農薬 無添加 家庭用】《あす楽》価格:2,150円

きたない有機梅干は信用できません。有機梅干にも品質にランクがあります。

「粗悪な有機梅干」が一斉に市場から消えた

有機JASの規制がスタート(H13年4月1日より)した当初、従来の「粗悪な有機梅干」が一斉に市場から消えたのです。

「曲がったキュウリ」「傷のついたトマト」「有機栽培野菜は見た目が悪いもの」・・・これは以前「有機栽培の証拠」のように思われていました。
しかし、有機JASの規制がスタートしてからは、これらの「手抜き栽培の粗悪品」こそが「有機だ」と証することができなくなったのです。

なぜか、それは「キレイな有機野菜」「手間がかかった高級有機野菜」が登場したからなのです。有機栽培でも、手間をかけ、丹精に栽培すれば、「キレイな高級有機商品」ができるのです。

キレイな「高級有機梅干」も登場

「有機梅干」も同様です。
「こんなキレイな梅干、絶対農薬つかってるわよ?」・・・いいえ、農林水産省認定の第三者認証機関の検査をパスした正真正銘の有機梅干です。
ただ、手間をかけ、丹精に作った結果、高品質な有機梅干ができたのです。

有機栽培の梅干も4段階の品質に分ける事ができます。

一般に梅干の品質は大きく以下の4段階に分かれます。(紀州梅干PR委員会「梅干の選別基準」ポスターより)

A級:斑点、傷害の無い、「無傷」で皮肌は柔らかく、粒ぞろいの良好なもの。
B級:斑点(直径2mm以下)が3個以内の軽微なもの、および軽微な傷害。皮肌は柔らかい。
C級:斑点(直径5mm以下)が果面20%までのもの。
その他:外品(斑点が多く、果肉が堅い)、切(皮のやぶれたもの)、ガリ(果肉が無く、堅いも)

有機梅干にも品質にランク(A~C級品、外)があります。

有機栽培の梅干も上記4段階の品質に分ける事ができます。
ただ、手間をかけないと、A級・B級といった「高品質な有機梅干」の割合は低くなります。

厳しい有機JASの規制

有機JASの規制は、農水省の機関が商品の残留農薬量を検査し、日々、指導が入ったいます。
そんな中、指導を受けて有機JASの認可取り消しをされる業者・農家・商品が続出。有機JAS梅干の数は益々少なくなって来ています。
何等かの、理由付けで「有機JAS」をやめた業者・農家は疑ってかかっていいでしょう。(中には、手間がかかるわりには収量が2割落ちるので辞められるところもありますが。)

きたない有機梅干は、「手抜き栽培の粗悪品」

「ほったらかしの粗悪な梅干」も、農薬をやってないから有機梅干の認可がおります。
一方、「万全の栽培体制」で「手間」をかけ「丹精に栽培」した高品質な梅干も有機梅干です。
その差は天と地ほどあります。
つまり、今、信頼できるのは「高品質な有機梅干」だけなのです。

梅干の黒い斑点は?

黒い斑点は、「黒星病」「カイヨウ病」といった病原菌による梅の病気です。
低湿地や山間部などの通風不良、日照不良園などに発生が多く、産地や家庭果樹で普通に発生します。

発生時期にあわせて農薬で防除するのが普通ですが、農薬を使わない有機梅干では、風通しの良い、立地を選ぶしかありません。
食べて、害のあるものではありませんが見た目が悪くなり、梅干としての商品価値は極端に低くなります。

見た目の悪い「黒い斑点」のある梅が市場には出回らないのはジャムやジュースその他のものに使われているからであり、価格も非常に安くなります。

梅干の品質は4段階に分かれます。「高級つぶれ梅」とは。

梅干の品質は大きく以下の4段階に分かれます。

梅干の品質は大きく以下の4段階に分かれます。
(紀州梅干PR委員会「梅干の選別基準」ポスターより)

1.A級:斑点、傷害の無い、「無傷」で皮肌は柔らかく、
粒ぞろいの良好なもの。
【「贈答用梅干のつぶれ梅」は、このA級品が破けてもの】

2.B級:斑点(直径2mm以下)が3個以内の軽微なもの、
および軽微な傷害。皮肌は柔らかい。

3.C級:斑点(直径5mm以下)が果面20%までのもの。

4.その他:外品(斑点が多く、果肉が堅い)、キレ(皮のやぶ
れたもの)、ガリ(果肉が無く、堅いも)
【市場に出回る「つぶれ梅」は、このC級品・その他が破けたもの】

「外品」とは、

「外品」とは、梅干の等級は、A・B・C・外と大きく、4段階に品質分類したうち、もっとも低い、品質の梅(外)のこと。

・「外品」は具体的な外見では、黒い大きな斑点があったり、皮が硬く、肉質がやせていたり、硬かったりします。

・これは、梅干の原料としては、値段がつきません。
すり潰し、「梅肉」の原料ならまだ使えますが。

「キレ」とは、

「キレ」とは、梅干の「皮」が文字どおり、「切れ」たり「破けたり」した梅干のこと。

・従って、A・B・C、それぞれの等級に「キレ」が出来るわけで、A級品のキレは「上キレ」、B・C級品のキレが俗に言う、「キレ」だと思ってください。

低品質な梅の価格

低品質な梅(C級、外品、その他)なら、つぶれていなくてもA級品(贈答用梅干)の5分の1以下の値段。

それがさらに、「つぶれて」「皮が破けて」いるのですから、値段をつけて売ること自体、申し訳ない程の粗悪な梅干が「つぶれ梅」なのです。


つぶれ梅にも、大きく分けて「2種類」あるようです。

つぶれ梅にも、大きく分けて「2種類」あるようです。

1.「①商品をつくる製造過程で、皮が破けてつぶれ梅」になったもの。(これが高級つぶれ梅です。)

2.もう一つは、大変残念なことですが
②最初から商品価値の無い梅干をつぶれ梅として売っているもの」。
「商品価値の無い梅干」とは、等級で「外品」や「キレ」に分類される 値段が非常に安い、品質が悪い梅干の下級品のことです。

つまり、「②最初から商品価値の無い梅干をつぶれ梅として売っているもの」は、最初から、「外品」や「キレ」といった「悪い梅」が原料であり、安くて当たり前なのです。


「高級つぶれ梅」も存在します。

一方、「①商品をつくる製造過程で、皮が破けてつぶれ梅」になったものは、梅干メーカーの直売店等で、訪れたお客様用のサービス品的な存在で、ひそかに販売されています。

・各社、本当にわずかしかできない「高級つぶれ梅」なんです。(だから、市場に出回るほど量産できないのです。

お中元・お歳暮といった、ギフト商品が多く作られる時期にのみこの、A級品の「高級つぶれ梅」ができるのです。