梅干の品質は大きく以下の4段階に分かれます。
梅干の品質は大きく以下の4段階に分かれます。
(紀州梅干PR委員会「梅干の選別基準」ポスターより)
1.A級:斑点、傷害の無い、「無傷」で皮肌は柔らかく、
粒ぞろいの良好なもの。
【「贈答用梅干のつぶれ梅」は、このA級品が破けてもの】
2.B級:斑点(直径2mm以下)が3個以内の軽微なもの、
および軽微な傷害。皮肌は柔らかい。
3.C級:斑点(直径5mm以下)が果面20%までのもの。
4.その他:外品(斑点が多く、果肉が堅い)、キレ(皮のやぶ
れたもの)、ガリ(果肉が無く、堅いも)
【市場に出回る「つぶれ梅」は、このC級品・その他が破けたもの】
「外品」とは、
「外品」とは、梅干の等級は、A・B・C・外と大きく、4段階に品質分類したうち、もっとも低い、品質の梅(外)のこと。
・「外品」は具体的な外見では、黒い大きな斑点があったり、皮が硬く、肉質がやせていたり、硬かったりします。
・これは、梅干の原料としては、値段がつきません。
すり潰し、「梅肉」の原料ならまだ使えますが。
「キレ」とは、
「キレ」とは、梅干の「皮」が文字どおり、「切れ」たり「破けたり」した梅干のこと。
・従って、A・B・C、それぞれの等級に「キレ」が出来るわけで、A級品のキレは「上キレ」、B・C級品のキレが俗に言う、「キレ」だと思ってください。
低品質な梅の価格
低品質な梅(C級、外品、その他)なら、つぶれていなくてもA級品(贈答用梅干)の5分の1以下の値段。
それがさらに、「つぶれて」「皮が破けて」いるのですから、値段をつけて売ること自体、申し訳ない程の粗悪な梅干が「つぶれ梅」なのです。
つぶれ梅にも、大きく分けて「2種類」あるようです。
つぶれ梅にも、大きく分けて「2種類」あるようです。
1.「①商品をつくる製造過程で、皮が破けてつぶれ梅」になったもの。(これが高級つぶれ梅です。)
2.もう一つは、大変残念なことですが
「②最初から商品価値の無い梅干をつぶれ梅として売っているもの」。
「商品価値の無い梅干」とは、等級で「外品」や「キレ」に分類される 値段が非常に安い、品質が悪い梅干の下級品のことです。
つまり、「②最初から商品価値の無い梅干をつぶれ梅として売っているもの」は、最初から、「外品」や「キレ」といった「悪い梅」が原料であり、安くて当たり前なのです。
「高級つぶれ梅」も存在します。
一方、「①商品をつくる製造過程で、皮が破けてつぶれ梅」になったものは、梅干メーカーの直売店等で、訪れたお客様用のサービス品的な存在で、ひそかに販売されています。
・各社、本当にわずかしかできない「高級つぶれ梅」なんです。(だから、市場に出回るほど量産できないのです。)
お中元・お歳暮といった、ギフト商品が多く作られる時期にのみこの、A級品の「高級つぶれ梅」ができるのです。